オブザベーションとはルートを事前にイメージする行為を指しています。

オブザベーションとは

リサーチを虫眼鏡

「オブザベーション」とは、壁登りを実行する前に、下準備としてルートを導き出す技術です。
英単語としての“observation”には「注目」「観察力」などの意味が含まれており、ボルダリングでは壁に登る前にルートをシミュレーションしておくことが大切だと物語っています。

 

 

ボルダリングに不可欠な能力を表す言葉としてこれ以上にありません。
特に初心者ほど大切な能力だとされていますので、初めのうちから丁寧に下準備をしておくことで、他のクライマーと差を付けましょう。
また、最初にオブザベーションをしっかり身につけておくべき理由は以下のように示せます。

 

ボルダリングに欠かせない理由

腕力勝負ではないから

ボルダリングは“掴む”というイメージが強いですが、腕力勝負の世界ではありません。
確かに腕力も重要ですが、上級の壁をこなすにつれてどうしても腕力だけでは突破できない課題が出てきます。
そのような際に、オブザベーションを怠っていると筋力では解決できない場面に出くわし、試練を超えられなくなってしまうのです。

 

体力温存に有効的

重要なのは腕力だけではない、という話をしました。この事実をさらに突き詰めると「ボルダリングは省エネがカギとなるスポーツ」という結論に至ります。
実はボルダリングは全身の筋肉を満遍なく使わなくてはいけません。

 

さらにインナーマッスル(体幹)まで酷使するため、課題をクリアするためには体力の温存が不可欠です。そのためにもオブザベーションが求められます。
下見をしておくと、ゴールまでの最短ルートが頭の中で理解できるため、体力温存に繋がるのです。

 

初見の壁にも立ち向かえる

クライマーの間で“オンサイト”という登り方が理想とされています。オンサイトとは「初めて見た壁を自分の力だけで登り切る」という意味です。
クライマーの中では最も自然で理想的な登り方として知られています。このオンサイトを実現するためには、オブザベーションが不可欠です。

 

コツは“様々な角度から”

ボルダリングをする男性

初心者ほど、オブザベーションを軽く終わらせてしまう傾向にあります。
しかし、最初のうちだからこそ、しっかりと想像力を働かせてシミュレーションをすることが大切です。
オブザベーションを怠っていると、最悪の場合、途中で体力が尽きて落下してしまいます。

 

必ず入念なオブザベーションを行いましょう。その際のコツは「様々な角度から壁を観察すること」です。
「本当にそのホールドは左手で取るべきか」「右足は近くのホールドに置けそうだけど、その後左足が無理な位置になってしまわないか」など、数手先を読んだオブザベーションが理想的です。

 

想像力を働かせることで成長に繋がる

オブザベーションは観察力の先にある想像力が重要なスキルです。とにかく観察を深め、様々な角度から攻略までの道筋を考えましょう。
自力で解決した課題の積み重ねこそが、クライマーとしての自信に繋がるのではないでしょうか。