ボルダリングにおける「グレード」とは、課題に対する難易度を表す指標です。
日本では段級位制が採用されているため、初心者は10級からスタートします。
多くのジムが同じような表記をされているため、初めて訪れたジムでのコース選びに役立つ指標です。
大会に参加するようになると、自身の実力の目安もグレード別にわかるため、ある程度は自分がどのグレードにいるのか理解しておきましょう。
「5~10級」あたりは、初心者のクライマーが占めています。
特に10級は、はしごが登れる人ならば誰でも到達できるといわれており、比較的楽しさを感じながら挑戦できるグレード帯です。
7級くらいを一気に登れる人は元々のセンスが高いので、まずは5級到達を目指しましょう。
5級に近づくと、力任せのクライミングが通用しなくなると体感してくる頃合いです。
「1~4級」は、中級者のクライマーが多いグレード帯です。
それぞれの級を跨ぐ際に大きすぎる壁はないように調整されているものの、それでも5級から4級にランクアップする際に壁を感じる人が多く、初心者ながらに実力の違いを感じます。
1級になる頃には、公式大会決勝戦レベルの難易度の壁に登らなければいけません。
ホールド間の距離も遠くなり、確実に筋力のみでの勝負はできなくなります。逆に言うと、大会で成績を残したい場合はこのあたりのグレード帯を意識しましょう。
「初段~」のレベルになると、上級者の仲間入りです。
グレードの基準も段位に移り変わり、これまでとは難易度が言葉通りに“段違い”になると覚えておきましょう。
段位を重ねるごとに、本物の岩を登っているかのような難しさが顔を出します。
段位を持つクライマーが公式戦に出場しなくなるのは「課題が簡単すぎるから」と言われるほど、レベルが違う存在です。
グレードの上げ方に決まりはなく、自動的に上がるようなものでもありません。
一般的には、同グレードの課題を4~5本ほど安定してクリアできるようになったら次の課題に移っても問題ないといわれています。
同じ難易度でもジムによって異なる設定の場合があるため、自分に自信が持てるようになってから次のグレードに移るようにしましょう。
ボルダリング用語の「グレード」とは、課題の難易度を指します。
公式戦への出場を希望する場合は実力の目安になるため、ある程度自分がどのグレードの課題に挑戦しているのか理解しておきましょう。
しかし、クライミングを楽しみたい人はそこまで強く気にする必要はありません。
ジムによってバランスが異なる面もありますので、初めのうちはあくまで目安としての活用が望まれるのではないでしょうか。